ロード・オブ・ザ・リング 第2部を観た
第1部の続きをみた感想。
筋書き
基本的に、第1部のラストで分裂した旅の一行のそれぞれを描くストーリー構成。
フロドとサムは、指輪を滅びの火山へ運ぶ旅を再開する途中で、以前の指輪の持ち主であるゴラムを案内役に加える。ゴラムは実はフロドの跡をずっとつけており(シンプルにすごい。危険な道程もあったのに。)、最初は指輪を奪おうとするが制される。フロドは火山までの道案内を依頼する。サムは指輪に執着するゴラムを信じておらず厳しくあたるため、奇妙な関係の3人組での旅が始まる。
一方のアラゴルン達はメリーとピピンを連れ去ったオーク達の後を休みなく追い続けていた(さらりと三日三晩ぶっ続けで徒競走している事が明かされ視聴者はビビる)。そんな中、オークは遂にひと休みしようと野営を始める。
オークが野営中、夜に戦闘が始まる。相手は人間の王国ローハンからやってきた騎士たち。戦闘のどさくさに紛れてメリーとピピンは脱出。近くにある怪しく深い森の中へ逃亡。そこで、喋って動く人型の木であるエントと出会う。
一方のアラゴルン達、追っていたオーク達が一夜で壊滅した事を当のローハンの騎士たちから聞き、メリーとピピンがまだ生きている事を信じて森の中を探索。メリーとピピンは見つからなかったが、全身白色の魔法使いとなり闇の底から蘇っていたガンダルフと邂逅。
場面は変わり、人間の国ローハン。こちらはセオデン王が治めているが、側近の1人が冥王側の闇の魔法使いサルマンと通じており、既に手中に落ちてセオデン王は操り人形となっていた。正気を保っている側近達はおかしいと思いつつも王に従っていたが、そこにアラゴルンとガンダルフ一行が到着。ガンダルフはすぐにサルマンの仕業と見抜き、セオデン王を正気に戻す事に成功。(ゾンビのようだったセオデン王の表情が、びっくりするくらい急に元気になる)
正気を取り戻したセオデン王は、サルマン軍が急速に兵力を拡大してローハン侵攻を企てている事を知る。ローハンに留まっていては民を守りきれないと判断したセオデン王は、断崖の麓にある天然の要塞、ヘルム峡谷へ拠点を移して防戦態勢を整える事を決意。民ともに移動を開始し、アラゴルン一行も護衛として同行する。ガンダルフはここで一時離脱。
進むセオデン王一行だが、途中で魔獣ワーグに騎乗したオークの斥候に強襲される。なんとか不意打ちは凌げたが、次にオークの騎馬本隊が襲いかかってくる。アラゴルンやローハンの騎士達は強力なワーグの騎馬隊に必死に抗い、これも退ける事に成功するが、猛攻を受けたアラゴルンが崖から落ちてはぐれてしまう。アラゴルンは生死不明となり、仲間は断腸の思いでヘルム峡谷へと進む。
一方その頃、フロド達は滅びの火山への道中で、オーク軍へ襲撃する人間の軍隊の一団に遭遇。彼らは人間の帝国ゴンドール(先述のローハンとは異なる国)の一員で、戦地でウロウロしている事を怪しまれたフロド達は軍の大将ファラミアの指示で囚われてしまう。
フロドを捕らえたファラミア大将は、フロドに何の目的で旅をしているのか問いただす。ファラミアはゴンドールで実権を持って政治をしている執政の一族らしい。しかも、第1部で亡くなった旅の仲間の弟だと言う。旅の目的を悟られまいとするフロドだが、力の指輪を持っている事がバレていまう。ファラミアは指輪を使ってゴンドールを立て直す考えに取り憑かれる。(人間は誘惑に弱い種族なので、冥王の思惑通りに事が運び始める)
崖から落ちたアラゴルン、生死の境を彷徨いながらも、恋人エルフの遠隔不思議パワーで目覚める。愛馬も離れずそばにいてくれて(馬と人の友情はどの作品でも鉄板で美しい)、アラゴルンはなんとか再起してヘルム峡谷へ向かう。
ヘルム峡谷ではオークの大軍に対する防衛戦の準備を進めている。ローハンは孤立無援を覚悟していたが(同じ人間の国ゴンドールとは非協力の関係性)、エルフから弓兵部隊が加勢してくれる事に。人間とエルフは仲良い訳ではないが、事は冥王相手なので種族を超えた共闘が成立した。
夜が到来し、地の先々まで埋め尽くすオークの大軍が目の前に。ヘルム峡谷での死闘が始まる。
戦闘の出だしは城壁を使い上手く防衛出来ていたが、多勢に無勢。攻城兵器と物量で攻めてくるオーク軍相手に徐々に劣勢に。とうとう砦の弱点である排水路の爆破にオーク軍が成功し、城壁の一部が崩れ落ち、砦へなだれ込んでくるオーク軍と乱戦状態へ。
砦の中へ撤退しつつ戦うが、ローハン軍や援軍のエルフ達は半壊しており絶対絶命。セオデン王はここで命を終える気になりかけていたが、アラゴルンの鼓舞により騎乗して最後の突撃を試みる。捨て身の突撃でオークの大軍へ切り込んでいった先に、離脱していたガンダルフが援軍と共に到着。地の利を生かした不意打ちで形勢逆転を果たし、夜明けの光と共になんとか勝利を勝ち取る。(魔法使いなのに先陣を切って馬で突撃するガンダルフが勇ましい)
森の中のメリーとピピンは、そこで出会った樹人エント達に戦争への参加協力を仰ぐが、上手くいかない。帰路へ返されそうになっている折に、ピピンが機転を利かしてエントの仲間の森がサルマン軍に破壊され滅ぼされてしまった地域を見せる。ようやく他人事ではないと悟ったエント達は決起してサルマン軍の軍需基地へ突撃。兵力が出払っていたサルマンの軍需基地は想定外の攻撃に対応できず、基地の破壊に成功。
ファラミアに捕まってゴンドールへ連行されたフロド。指輪を奪われそうになるが、第1部で出てきた指輪を付け狙う幽鬼ナズグルが空飛ぶ魔獣に乗って再襲撃を仕掛けてくる。冥王の魔力で意識が洗脳されナズグルへ指輪を渡しそうになるが、付き人のサムが捨て身で阻止し、フロドも正気に戻る。フロドは強大な冥王の力をその身で体感して心が折れそうになるが、ここでサムが『人々の心に残る物語の主人公達は、どんな時も何かの希望を持って突き進み、道を引き返す事はしなかった。私達もそれが出来るはず。』とフロドを鼓舞し(作中屈指の名シーン)、フロドは励まられながらサムこそがこの物語の勇者だ、自分を救ってくれたのだから、と讃え、単なる主従関係を超えた絆を確認しあう。ファラミアはそんな尊い2人を見て感化され釈放する。
フロドとサムを火山まで道案内しているゴラムは、2人の助けになりたい良心と、2人を殺して指輪を奪えと囁く悪心の間で葛藤する。
冥王との本当の戦いはこれからだ、とガンダルフが荒野を前に語り、ゴラムが内なる悪心に負け始める傾向を見せたところで、第2部が完。
感想
第1部のラストで3つに分裂した指輪の仲間たちの、その後の展開を描いた作品だった。
メインの筋書きを動かすキャラではないが、アラゴルンと行動を共にしているエルフのレゴラス、ドワーフのギムリのやり取りも良き。戦闘で倒した敵キャラを数えて競い合う鉄板やり取り等を通じて種族を超えた絆が育まれていくのが良かった。原作にはほとんど描写が無いらしいレゴラスが、映画では超絶イケメンスマートな戦い方で大活躍するのも映画ならではでよし。
3つの個々の話の流れを別々に描くという少し混乱しそうな話の流れにも関わらず、激しい戦闘シーンと休憩シーンのストーリーパートのバランスがよく、映像美もあり途中で飽きる事なく観られるのはさすが。
この映画の主人公ポジションはフロドだが、どちらかというと "勇者" ポジションは付き人のサムという立ち位置も理解した。最後の第3部では、アラゴルン・ガンダルフ達 vs 冥王軍の戦いと、フロド・サム・ゴラムが指輪を葬れるかどうかを描く形になりそう。



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